理事長 挨拶
第50代理事長 松島 光作(Kosaku Matsushima)
2023年度基本理念
原点皆輝
~原点をみつめ、喜び輝く未来へつなぐ~
【入会年度】2019年度
【勤務先】 株式会社 松島組
平素は一般社団法人吉野川青年会議所(吉野川JC)に格別なるご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
【はじめに】
私は、高校卒業後に県外へ出て、2016年に徳島へ帰ってきました。父が歴代理事長を務めていたことから、私にもお声が掛かり、2019年に吉野川青年会議所へ入会させていただくことになりました。JC歴はまだ4年ですが、青年会議所との関わりは小学生ぐらいの頃からになります。その当時は吉野川青年会議所のメンバーで構成された阿波踊りの連があり、鴨島駅前での阿波踊りに参加したり、12月にはクリスマス例会にも家族で参加したりしました。小学校6年生のときには、父に連れられてベトナム研修へ行き、現地の子供たちと触れ合ったことは、良い思い出として今でも残っています。父をはじめ、青年会議所メンバーの方は、皆明るく楽しく活動されていて、幼い私はすごい大人たちだなと思いました。そんな私がこうして青年会議所に入会し活動することになり、さらに50周年という節目の理事長を任せていただき、大変責任を感じるとともにやりがいを感じております。
【50周年を迎えて】
吉野川青年会議所は、1974年9月14日に全国で572番目のLOMとして創立されました。創立当初は鴨島青年会議所という名称でしたが、1993年6月13日に現在の吉野川青年会議所へと変更されました。そして、本年、吉野川青年会議所は創立50周年という節目の年を迎えます。50年という月日の中で、吉野川青年会議所は地域に対して様々な活動を行って参りました。「アドベンチャーin吉野川」や「100万人のキャンドルナイト」、「わざわざ鴨島駅前へいこう」等、街全体を巻き込むような事業も行ってきました。そうした一つひとつの活動の積み重ねが、今日の吉野川青年会議所に対する地域の方々からの信頼を築いてくださっています。信頼を築くには地道な努力が必要ですが、失うのは一瞬です。私たちは先輩方が築いてくださった信頼に感謝し、それを最大限活用させていただき、地域のためになる活動を行い、まだ見ぬ未来の会員へバトンをつないでいく役目があります。
2020年以降、新型コロナウィルス感染拡大のために、私たちは思うように活動を行うことができませんでした。この3年間で失われた活動の機会はもう返ってきません。しかし、これからの活動は工夫次第で行うことができます。私たちは、50周年を迎えるにあたって、活動を行っていくために、昨年度からコロナ禍でもできることは何かを模索してきました。新型コロナウィルス感染対策をした上で青年会議所活動を実施し、これまで培ってきた信頼と活動への情熱を次の世代へとつなげて参ります。
【青年会議所活動の積極的な発信】
吉野川青年会議所は、これまで50年間地域のために多くの活動を行ってきました。しかし、その活動は青年会議所の活動としてどこまで認知されているでしょうか。折角行ってきた活動を発信し伝えていかなくては、青年会議所の存在を継続して知ってもらうこともできず、会員拡大にも繋がりません。現在SNS等の普及により、様々なメディアで情報発信しやすい状況にあります。50周年を期に、吉野川青年会議所の活動を一般の方やメンバーの家族にも広く知ってもらう必要があります。また、次代を担うメンバーやこれから入会するメンバーへ青年会議所を知ってもらうことも必要です。周年事業として番組制作を行い、地域の魅力や青年会議所活動を、現在だけでなく未来へ向けてより一層積極的に発信して参ります。
【青年会議所だからできること、青年会議所でなければできないこと】
SNSやYoutube等の活用により、一個人でも社会的に大きな影響力のあるインフルエンサーになり得る状況にあり、個の力は以前よりも大きくなっています。したいことを発信すれば、それに賛同する仲間が集まりやすい環境が整っています。そうした状況の中で、団体として活動する吉野川青年会議所はどういう社会的役割があるでしょうか。50年という歴史を持つ吉野川青年会議所だからできること、吉野川青年会議所でなければできないことは何か。そのヒントは、これまでの活動で先輩方が築いてくださった地域に対しての信頼にある、と私は思います。50年という歴史はプレッシャーでもありますが、先輩方が行われてきた青年会議所活動の原点をみつめつつ、今の価値観も大切にし、私たちも失敗を恐れず、どんどんチャレンジする精神で活動して参ります。
【地域に愛着を持つ青少年の育成】
私たちは、2021年度以降よしのがわドリルという事業を行って参りました。これは、2016年度に行われた「未来に花咲く吉野川市民アンケート」に端を発します。本事業では、昨年吉野川市内の小学生の子供たちに、自ら問題を作成してもらい、解いてもらいました。この事業を行うことで、子供たちに地元のことについて興味を持ってもらい、新しい発見や気づきを得ることで愛着を持ってもらう素晴らしい機会になりました。今年度は、作成したよしのがわドリルを活用し、吉野川市以外の活動エリアにもご当地ドリルを展開していき、地域に愛着を持つ青少年を育成していきます。
【持続的な会員拡大と交流のために】
吉野川青年会議所の会員数は40周年である2013年をピークに減少傾向にあり、2023年度は、過去50年間の中でも最も少ない期首会員数でスタートします。2020年から続く新型コロナウィルスの蔓延は会員数の減少に拍車をかけ、会員数は減少の一途をたどっています。全国的に人口減少が著しく厳しい状況ではありますが、持続的に会員拡大を続けていく必要があります。会員拡大の糸口として、青年会議所がより多くの方と交流する環境を作ります。50周年を機に心機一転を図り、人の交流がより活発な環境をつくることで、人と触れ合う機会が増え、青年会議所の活動をより一層活発に発信し、会員拡大へ繋げていきます。また、入会間もないメンバーのフォローやスリープメンバーの参加を促進し、メンバーが一丸となって50周年に向き合って活動を行い、次代につながる拡大を実施して参ります。
【結びに】
青年会議所の大きな特徴として、会員は20歳から40歳までという年齢制限が設けられており、40歳を迎えると現役を退かなくてはなりません。40歳までという限られた期間の中で、吉野川青年会議所の今後を左右する重要な50周年という節目の年に関わることができ、重責を感じるとともに大変幸運で有り難いことと感じております。この貴重な機会を活かし、青年会議所活動を通して、私自身はもちろん、青年会議所メンバーみんなが成長できるよう精一杯取り組んで参ります。
吉野川青年会議所の原点、また自分自身の原点をみつめ、まち・会社・家族、そして何より自分自身が喜び輝く未来へとつないでいきましょう。